山林の活用をビジネスにする事業会社、山いちば(京都市中京区)を

山林の活用をビジネスにする事業会社、山いちば(京都市中京区)を、京都市の製材業者など3社が共同で出資して8月に立ち上げた。インターネットサイトで山林の売買を仲介するほか、立木の管理や伐採、木材の販売に取り組む。ドローン(小型無人機)による調査も手がけ、森林資源の利用拡大に結びつける。
 会社を設立したのは、製材業の京北商会(中京区)、林業の比賀木材(右京区)、ウェブサイト運営のウィンドミル(中京区)。京北商会の山口展稔代表取締役が代表を務める。
 国内では、安い輸入材の流入林業家の高齢化などで、手入れされなくなった山林が拡大している。新会社は、森林資源を活用する仕組みを整え、山林の荒廃防止につなげる。新たな農林漁業ビジネスに助成する京都府の「きょうと農商工連携応援ファンド支援事業」にも採択された。
 社名と同じインターネットサイトを8月に開設した。山林の物件情報を載せて売り手と買い手を結びつけるほか、森林整備に対する公的支援制度などの情報も充実させ、山林に関するポータル(玄関)サイトに育てる。https://7gogo.jp/D7Iu7b1LWW0B
https://7gogo.jp/ej8rvHnKSlgq

 府内の森林組合と連携し、山林を売買するための境界線画定や、立木を育てる間伐などの手入れ、販売可能な木の伐採や搬出などを行う。切り出した木材の販路も開拓する。
 ドローンを活用したサービスも始める。レーザーで立木の高さを測定して生育状況を把握したり、最大10キロの荷物を積載できる大型機でチェーンソーや資材を運んだりし、林務作業の効率化や省力化に結びつける。
 山口代表取締役は「山林を保有していても、どう活用すればいいか分からなかったり、現地に行ったことすらなかったりする人は多い。そうした所有者に情報を発信し、木材の利用に結びつけたい」と話している。

https://7gogo.jp/fJIbpXTyiNCe
https://7gogo.jp/fxSql1hmNiGk